出版研究部ＨＰ　平面作品

f25

－－－Poesｙ－－－

ざれごと

たわごと

うたかた

「満身創痍（まんしんそうい）」

走って　走って
転んで　転んで

傷だらけになる

その傷は
今まで進んできた証

「告」

この場所に告げる
サヨナラと

風が言うんだ
今　旅立たなくて　どうするんだ？

思い出や　この地で見つけた
たくさんの物を
旅行カバン　いっぱいに詰め込んで

秋風におされて
今　旅立つ

告げる
サヨナラ

「僕等ノ革命唄」

僕等ニ
革命ノ旗色ヲ。

世界ニ唐紅ノ革命歌ヲ。

「Ｗａｎｔ」

夢が欲しい
希望が欲しい

優しさが欲しい
力が欲しい

幸せが欲しい

闇はいらない
絶望はいらない

残酷さはいらない
弱さはいらない

苦しみはいらない

だけど　そんなに世界は甘くない

それを求めるのは　ワガママですか？

「虚偽」

世界は

ナンセンス

デカダンス

僕はずっと
マスカレードを続ける

「会う」

出会いとは　美しいですね
人と出会い　分かち合うのですから

出会いとは　残酷ですね
いつかは　別れてしまうのですから

故に　今という一秒の出会いを
大切にしませんといけませんね

「霊魂」

何時（いつ）か
此の身体が
此の世界から離れるときは

無駄な物を全て捨ててしまおう

想い出も　希望も　夢も
絶望も　無念も

全て　消し去って欲しい
無理なことだとは知っているけれど

只　白骨と化して<

彼の世界で　過去に囚われぬように

結局　自分のエゴだと思う

茶色くなった草を踏みしめて
ふと思う

「共に」

孤独に生きる狼は
愛されるということを知らなかった

小さな小鳥は幼くて
愛すということを知らなかった

どちらも
悲しいことですね

「言葉遊び」

Ｉａｍ　ｏｎｌｙ．
Ｉ　ａｍ　ｌｏｎｌｙ．

「夏物語」

どこかで聞いた話
ヒマワリは太陽に恋をしたから
今も　太陽を見つめるんだってさ

思いを何故　告げなかったんだろう
自分が言えるせりふではないけれど

今　太陽の君に会いに行こう

「調理法」

食材を生かすも殺すも
料理人次第のように

自分の路も
生かすも殺すも
自分次第

さて　どちらを選ぼうか？

「幼い」

虹の下には宝物があると聞いて
どこまでも捜し歩いた

たった一つの星のために
夜遅くまで　起きていた

そんな日々
気づいたら　忘れていませんか？

「点数」

「失敗する」だなんて言葉を
やる前に言えるはずないだろう？

だって　何もしていない

やらなきゃ　失敗するかなんて　分かんないだろ？

偉そうなことだけどさ

数字で　１、２、３　を決める
それは　外側だけ

内側の採点は出来ない

ここに至るまで　どんな思いをしただなんて
分かんない

採点できないものは
どんなものよりも　スバラシイ

「接着」

呟くだけでは
何もならないと知つたのです
僕は　果たして
何を行えば良いのでせうか

碧硝子の空を見上げながら
そふ呟くのです

足は未だに　地面に張り付いています
其れを剥がさなければ
僕は進めないでせう

剥がすのが　案外一苦労なのです
さて　頑張りませうか
自分自身に問いかけました。

「出発時刻」

こうでありたい
こんな人になりたい
何度もつぶやく

結局　僕は何もしていない
ただ　理想像を作っているだけ

現在地　すなわち此処から
一歩も進んでいない

一歩進もう
小さい一歩だけど

そうだ　今　進むとき

「Ｎｏ　ｔｉｍｅ」

生憎（あいにく）　時間がないもんで
何故って

今は一瞬しかないもので

先を急ぐんで
それじゃ

詩集擬きです。
断言出来ないあたりが、物悲しい。
というか、配色が悪いよ、このページ！

学習発表会で展示したヤツに、
少し新作を加えただけのものです。

去年書いたものとは、作風が違いますね。
小さな成長を見つけました。（笑）
個人的には、「言葉遊び」と「虚偽」がお気に入りです。
放つ、異色なオーラが実に・・・

花林糖　拝

参考

Ｌｏｖｅ　Ｃｈｅｒｒｙ　様

原色大辞典　様

p02に戻る